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Windows 11 SSD/HDD領域を初期化して完全フォーマット

公開日

Windows でSSD/HDDの領域を初期化して完全フォーマットする方法は、コマンドプロンプトまたはターミナルを使用して「diskpart」コマンドで全てのパーティションを削除し初期化後に、フォーマットします。  このページでは、SSD/HDDの領域を初期化して完全フォーマットする簡単な方法で紹介しています。


SSD/HDDの完全フォーマットの概要


このページでのSSD/HDDの完全フォーマットの意味合いは、ドライブ内で区切られたパーティションを全て削除し、本来の容量で使用できるよう初期化することです。

ディスクの管理では全てのパーティションは削除できない

SSD/HDDが、以前 Windows がインストールされていた場合、通常のフォーマットでは全容量を使用することができません。  Windows には「回復環境(修復機能)」と「システム領域(起動プログラム)」の領域(パーティション)が設けられています。それにより Windows に接続した状態からではシステムの一部と認識され、通常の操作ではパーティションが、以下の「ディスクの管理の操作状況」のように削除できないようになっています。 

ディスクの管理のパーティション操作状況

  • 「回復」や「システム」パーティションを右クリックしても「ヘルプ」しか表示されず何も操作できない。
  • 他のパーティションは「フォーマット」や「新しいシンプルボリューム」などが表示され操作できる。
windows ディスクの管理のパーティション操作状況 

SSD/HDDを完全フォーマットするには

コマンドプロンプトやターミナル(Powershell)を使用すれば、コマンドの実行で全てのパーティションを削除して初期化することができます。パーティションを削除したら、後はディスクの管理からドライブ文字を指定してフォーマットすれば、SSD/HDDの本来の容量を使用することができるようになります。 ここで紹介している操作中や、SSD/HDDを開こうとすると「アクセス拒否」エラーが出る場合は下記のページを参考にしてください。
Windows11 SSD/HDDがアクセス拒否される場合の対処法
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SSD/HDDの領域を初期化して完全フォーマットする手順

パーティションの削除やフォーマットを実行すると、SSD/HDD 内のデータは全て削除されます。操作の前に必要なファイルは、予め別のディスクドライブにバックアップしておいてください。

1. コマンドでパーティションを削除して初期化

1-1. ディスクの管理を開いて、パーティションを削除するディスク番号を確認しておきます。
  • スタートボタンの右クリックメニューの「ディスクの管理」をクリックします。
  • ディスクの管理が表示されたら「ディスク番号」を確認してます。
  • 「ディスク番号」が確認できたら「ディスクの管理」を閉じます。
Windows11 ディスクの管理を開いてディスク番号を確認  1-2. コマンドプロンプトまたはターミナルを起動
  • キーボードの「Windows」キーを押した後に、「cmd」と押します。
  • 検索画面が表示されたら、コマンドプロンプトの「管理者として実行」をクリックします。
※この操作は、検索で「cmd」と入力する操作と同じです。
Windows11 検索から管理者でコマンドプロンプトを起動 
スタートメニューから
スタートメニューから起動する方法は、「すべてのアプリ」をクリックして、一覧の「Windows ツール」をクリックするとエクスプローラーが開き、「コマンドプロンプト」を右クリックしたメニューの、「管理者として実行」をクリックします。
Windows11 スタートメニューから管理者でコマンドプロンプトを起動 
ここでは、コマンドプロンプトで説明していますがターミナルでも可能です。
> ターミナルの起動は、スタートボタンを右クリックメニューの「ターミナル(管理者)」をクリックします。
Windows11 ターミナルを管理者で起動  1-3. 「diskpart」と入力して「Enter」キーを押します。
Windows diskpartを起動  1-4.「list disk」と入力して「Enter」キーを押します。
Windows コマンドでディスクのリストを表示  1-5. パーティションを削除してフォーマットするディスクを選択します。ここでは「ディスク 3」で説明
「select disk 3(ディスクの管理で確認した番号)」を入力して「Enter」キーを押します。
Windows diskpartコマンド初期化するディスクを選択 「ディスク 3 が選択されました。」の表示を確認します。
初期化したくないディスクを選択すると、パーティションが削除されデータを戻すのに大変な手間がかかるので確認は重要事項です
1-6. パーティションの削除(初期化)
clean」と入力して「Enter」キーを押します。
Windows diskpartコマンドでディスクを初期化
「DiskPart はディスクを正常にクリーンな状態にしました。」と表示されれば初期化は完了です。コマンドプロンプトまたはターミナルを閉じます。 

ディスクの初期化エラー

「DiskPart にエラーが発生しました: …詳細については、システム イベント ログを参照してください。」と表示されて失敗するようなら、もう一度「clean」を実行してください。
Windows diskpartコマンドでディスクの初期化エラー

ディスクの領域の完全な初期化

今回ディスクの初期化コマンド「clean」を使用しましたが、このコマンドは単にパーティションを削除するものです。他にも、ファイルシステムやデータを削除する「「clean all」コマンドも利用できます。ただし時間はそれなり掛かります。
次は、パーティションを削除して初期化したSSD/HDDに、ドライブ文字を指定してフォーマットします。

2. ディスクの管理でドライブ文字の設定とフォーマット

diskpart コマンドでもドライブ文字の指定やフォーマットはできますが、「ディスクの管理」を使用するほうが簡単です。 2-1. スタートボタンの右クリックメニューの「ディスクの管理」をクリックします。
もし「ディスクの初期化」が表示されたら「OK」をクリックしてしばらく待ちます。
Windows ディスクの管理で初期化のダイアログ
2-2. 上述で確認した「ディスク番号」を右クリックしたメニューの「新しいシンプルボリューム」をクリックします。
Windows ディスクの管理で新しいシンプルボリュームの作成  2-3.「新しいシンプルボリュームウイザード」が表示されたら「次へ」をクリックします。
Windows ディスクの管理で新しいシンプルボリュームの作成を開始  2-4.「ボリュームサイズの指定」が表示されたら「次へ」をクリックします。
Windows ディスクの管理で新しいシンプルボリュームのサイズを指定
「シンプルボリュームサイズ」には初期値で、ディスクドライブの全容量が指定されています。変更しない場合はそのままでOKです。 2-5.「ドライブ文字またはパスの割当て」が表示されたら「次へ」をクリックします。
Windows ディスクの管理で新しいシンプルボリュームのドライブ文字を指定
「ドライブ文字」は初期値で現在使用できるものが選択されています。変更する場合は、ボックスをクリックして選択します。ドライ文字は後からでも変更可能 2-6.「パーティションのフォーマット」が表示されたら「次へ」をクリックします。
Windows ディスクの管理で新しいシンプルボリュームのドライブ文字を指定

完全フォーマット

「クイックフォーマットする」のチェックマークを外すと時間はかなりかかりますが、完全フォーマットができます。ディスクドライブを完全に初期化したい場合には最適です。
2-7.「シンプルボリュームウイザード」の設定の完了画面が表示されたら「次へ」をクリックします。
Windows ディスクの管理で新しいシンプルボリュームのドライブ文字を指定
これで完了ではありません。シンプルボリュームの新規作成の「設定が完了」した画面です。「次へ」をクリックしてフォーマットが開始されます。 2-8. ボリューム文字の割当てとフォーマットの開始
  • 「ディスク3」のボックス内の表示が「フォーマット中」に変わります。
  • フォーマットが完了したら「正常…」と表示されます。また、SSD/HDDの中身が空の状態でエクスプローラーが開きます。
Windows ディスクの管理で新しいシンプルボリュームのドライブ文字を指定
これで、SSD/HDDの領域を初期化しフォーマットして、全容量を使用する操作は完了です。
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筆者 監修 Yukiko Mishima
著者/ Yukio Mishima
主に企業や組織のPCサポートとシステム構築のPCエンジニアリング。現場で経験した問題解決や設定など紹介しています。
筆者プロフィールとパソブルの運営情報

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