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Windows 11 バージョンを戻す期限を10日以上に延長する方法

公開日

Windows11のバージョンアップデートで、以前のバージョンを戻す機能の期限は既定で10日間ですが、アップデート後にレジストリの編集またはコマンドの実行で、最長60日間まで延長することができます。  ここでは、以前のバージョンに戻す期限を10日以上に延長する方法を紹介しています。 Windows11の最新バージョン「24H2」の概要、手動アップデート、アップデートのトラブルの対処法など下記のページをご覧ください。
Windows11 24H2 2024手動アップデートとダウンロード


Windows11バージョンアップデート前のバージョンに戻す期限を延長する2つの方法


Windows11のバージョンアップデートを以前のバージョンに戻す期限を10日以上にする方法は「レジストリの編集」または「コマンドの実行」で可能です。以前のバージョンに戻す機能の使い方はこちらで紹介しています。 注意事項!
バージョンアップデート後10日以上経っている場合と、手動クリーアップにより「Windows.old 」フォルダや「$Windows.~BT」フォルダを削除した場合は、以前のバージョンに戻す期限を延長することはできません。
  • Windows.old バージョンアップグレード前のバックアップデータ
  • $Windows.~BT バージョンアップデートに関するログデータ

コマンドの実行でバージョンを戻す期限を延長


バージョンアップ後に以前のバージョンに戻す10日の期限の簡単な延長方法は、ターミナルで「DISM /Online /Set-OSUninstallWindow /Value:50」(50は最大延長日数)と入力して Enter キーを押します。 1. ターミナル(PowerShell)を開く
スタートボタン」を右クリックしたメニューの「ターミナル(管理者)」をクリックします。ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックしてください。
Windows11 ターミナルを管理者で起動  2. PowerShell に下記のコマンドを入力して「Enter」キーを押して、以前のバージョンに戻せる期限を確認します。
DISM /Online /Get-OSUninstallWindow
Windows11 以前のバージョンに戻す期限の確認コマンドを実行
※ 以前のバージョンに戻す既定の日数「10」が表示されることを確認します。  コマンド実行エラー
10日以上経っている、またはバージョンを戻す必要なデータが削除されている場合は、上記のコマンドを実行すると「エラー:1168」と表示され、以前のバージョンに戻す期限の延長はできません。
Windows11 コマンドエラー1168で以前のバージョンに戻す期限の延長ができない
3. 以前のバージョンに戻す期限を延長するコマンドの実行
  • 下記のコマンドの「50」の数字は延長する日数を入力します。
  • 最長で50日の延長ができるので、既定の10日を足して最長60日間の延長が可能です。
  • 50」の数字(日数)は好みに合わせて変更してください。
DISM /Online /Set-OSUninstallWindow /Value:50
※ 以前のバージョンに戻す期限を延長するコマンドの入力が済めば「Enter」キーを押します
Windows11 コマンドで以前のバージョンに戻す期限も延長を実行  4. 「操作は正常に終了しました」と表示されたら、パソコンを再起動してコマンドでの以前のバージョンに戻す期限の延長は完了です。
Windows11 コマンドで以前のバージョンに戻す期限の延長の完了
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レジストリの編集でバージョンを戻す期限を延長


1. レジストリエディタを開く
  • キーボードの「Windows」と「R」押します。
  • 「ファイル名を指定して実行」が開いたら、テキストボックスに「regedit」と入力し、「OK」をクリックします。
  • ユーザーアカウント制御の警告が表示されたら「はい」をクリックします。
Windows11 レジストリエディタを開く
「ファイル名を指定して実行」はスタートからも開けます。
Windows11 スタートからファイル名を指定実行
 
レジストリの編集を誤ると Windows11 が正常に動作しないことがあります。
操作に自信がなければ、編集前にバックアップを作成してからレジストリの操作を行ってださい。
Windows11 レジストリのバックアップと復元のやり方
2. セットアップの管理レジストリキーを開く
レジストリエディタで下記の順に展開してSetupを開きます。
  • 〉HKEY_LOCAL_MACHINE
  • 〉SYSTEM
  • Setup
Windows11 セットアップの管理レジストリキーを開く
セットアップ管理のレジストリキーの場所
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup
1.「Setup」キーを右クリックしたメニューの「新規」にマウスを合わせ、表示されたサブメニューの「DWORD(32ビット)」をクリックします。
Windows11 レジストリのセットアップの管理キーに値を作成  2.「新しい値 #1」の名前で値が作成されるので、名前を「UninstallWindow」に変更します。
Windows11 レジストリのセットアップの管理キーの名前の変更
名前の変更は、後でも「新しい値 #1」を選択して「F2」キーを押せば変更できるようになります。 3. 名前を変更した「UninstallWindow」ダブルクリックして値の編集を開きます。
Windows11 レジストリの以前のバージョンに戻す値の編集を開く  4. 値の編集が表示されたら、①「表記」の10進数を選択して、②値を「50」に変更して、③「OK」をクリックします。
Windows11 レジストリの以前のバージョンに戻す表記を10進数ににを延長日数を入力
  • 値の「50」の数字は延長する日数を入力します。
  • 最長で50日の延長ができるので、既定の10日を足して結果的に最長60日間の延長が可能です。
  • 50」の数字(日数)は好みに合わせて変更してください。
5. レジストリの編集が終れば、パソコンを再起動してレジストリの編集での以前のバージョンに戻す期限の延長は完了です。
Tips:アップデートの一時停止
Windows11の更新プログラムのアップデートを一時停止する期間は5週間までですが、レジストリの編集で52週間(一年)などに延長すが可能です。この設定をすれば自動更新の停止にも利用できます。
Windows11 更新プログラムのアップデートの停止期間を延長する方法
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筆者 監修 Yukiko Mishima
著者/ Yukio Mishima
主に企業や組織のPCサポートとシステム構築のPCエンジニアリング。現場で経験した問題解決や設定など紹介しています。
筆者プロフィールとパソブルの運営情報

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